アメリカの直訳本なので、このような直球ストレートな表題となっております。
正月は飲み食いに忙しく、まともに本も読めませんので、軽めの物を選んでみました。これは、あの「さおだけ屋~」の会計士の山田さんが監修しているので、コンプライアンスについてわかりやすく説明しております。
コンプライアンス、なんて、割と最近言い出された言葉だと思うのですが、これからは、企業の発展においてはかなり重要な位置づけをされる定義だと思うのです。この本を読むと、私が考えていた「コンプライアンス」とはまたちょっと異なっているのかなぁ、とは思いました。
要は、ウサギが出てきてですね(ホントにでてくる)、主人公が正直じゃない場面に遭遇すると、「正直じゃない、正しくない」と主人公を責めるわけです。それが、主人公がもの心ついた頃から、いい大人になるまでズッートそばにいて、「正直じゃない、正しくない」というわけです。そうすると、主人公も正直じゃなく、正しくないことをやることが生理的にイヤになるわけです。
これは、人生において結構つらいことだと思うのです。人間誰でも正直で正しくありたいと思うのですが、必ずしもそれが楽な道ではないときがあります。楽はしたいのが人情です。楽して儲けたいのが人情です。ただ、昨年世間を騒がせた、ライブドア事件とか、村上ファンド事件とか、その他、諸々の企業の不祥事が、「楽して儲けたい」にもとづいた事件だったことを思うと、本当に彼らは「ラク」をしたのか、とも思うわけです。
「正直で正しい」方法を選んだ場合、結果がどうあれ、人間は納得するものだし、気持ちがいいものだというのは理解できます。
で、この本を読んだ後で、明智光秀のドラマを見たりすると、確かに成功したのは、信長に秀吉かもしれないけど、人生に満足して死んでいったのは果たしてどっちだったんだろう、などと思ったりしたのでした。
年頭に読むにはいろんな意味でちょうどいい本でした。是非ッ。
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